女性の就業率は向上!女性活躍!とメディアは歌うものの、実態は「なんとか」働けている状態…という話

先日キャリアコンサルタントの更新講習を受講しました!
キャリアコンサルタントの資格を維持するためには5年更新で知識講習と技能講習を受けなければならず、今回は技能講習の講習です。

※国家資格キャリアコンサルタントとは…こちらの記事で紹介しています^^

私は女性のキャリア支援をしていきたいと考えているため、今回は「女性のライフステージとキャリア」という講座のを選択。講師は1級キャリアコンサルティング技師の佐藤美礼先生です。

今回はそこでの気づきをシェアしたいと思います。

みなさんは、「M字カーブ」を覚えていますでしょうか?私は学生の頃に学び、「女性は子育て期に仕事をセーブするのは仕方がないことだ」と無意識に納得したことを覚えています。20年近く前の学びだったため、当時はサザエさんやクレヨンしんちゃん等のアニメにおいて「お母さん=専業主婦」が多数派の時代でした。

そして、その「M字カーブ」は年代を経て解消されてきていると言われています。
実際に男女共同参画局のページを参照しても、世代が若くなるほどM字カーブの凹みが緩和されていることが一目瞭然です。

一般的なメディアでは、「M字カーブの解消」について

✓女性の社会進出が進んだ
✓長時間労働の抑制ができた
✓子育て支援策が充実した
✓リモートワークやフレックスタイムが導入され働きやすくなった
✓男性が育児を手伝うようになった

と言われることが多いです。みなさんの体感と比べていかがでしょうか?
私は一部合っているが、一概には言えないのではないかと、ニュースを拝見するたびにモヤモヤ感がありました。

そして、今回受講した技能講習で私のモヤモヤは解消されました。

実は、「M字カーブ」の他に「L字カーブ」があったのです。
こちらも男女共同参画局のページから抜粋した図です。「L字カーブ」とは「女性の年齢階級別正規雇用比率」を示しています。すなわち、「女性の正社員の割合」です。

「L字カーブ」では正規雇用者は20代後半で約6割いますが、50代に差しかかる頃には3割を切ってきて半減します。

たしかに女性の就業率は80%弱を維持しているものの、内訳をみると正規雇用率がみるみる減少しています。

M字カーブとL字カーブを重ねると、【正規雇用と育児・介護等】の両立が困難であるため、【非正規雇用と育児・介護等】を両立しながら働き続けていることが浮き彫りになるかと思います。

上記を鑑みると、私が冒頭に感じていた下記へのモヤモヤ・違和感が解消されました。
「→」以降は私の所感です。

✓女性の社会進出が進んだ
  → たしかに社会進出は進んではいる。
✓長時間労働の抑制ができた
  → 正規雇用だと長時間労働の抑制ができないため、非正規雇用へシフトしている
✓子育て支援策が充実した
  → たしかに年々充実度は増しているが、女性に家事育児負担が8割偏っている日本社会ではまだ不十分といえそう
✓リモートワークやフレックスタイムが導入され働きやすくなった
  → 一部の職場では恩恵に預かれているが、必ずしもこの恩恵を受けている人ばかりではない
✓男性が育児を手伝うようになった
  → 保育園の送迎でパパの姿をよくみかけるので良い流れではある

ひと昔、親世代と比べて確かに働きやすくはなっています。しかし、まだまだ日本社会において「女性が育児・介護と両立しながら正規雇用として働き続ける」ことの難易度の高さを数字で実感しました。

女性が健康にイキイキと、自身が本当に望む就業形態で働くためにはどのような制度があればいいのか。どのようなサポートがあれば難易度が下がるのか。

私自身も考え続けていきたいと思います。

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キャリアねんね研究家 真珠美
・小1年中兄妹・9歳わんちゃん育児中★ ・金融機関社内SE→キャリアアドバイザー→企業人事 ・国家資格キャリアコンサルタント・スリーププランナー・小児スリープコンサルタント所持 ・長男の睡眠と自身の復職・共働きに苦労した経験から、 「キャリアと睡眠を味方につけて、育児を楽しめる世の中にしたい」と奮闘中! 女性のキャリア、赤ちゃんと保護者の睡眠についてLINEからお気軽にご相談ください★