小児スリープコンサルタントのお仕事をしていると「その資格はどうやって取ったの?」「どうしてやろうと思ったの?」というご質問を定期的にいただきます。
乳幼児を育児中の方の約半数が経験する赤ちゃんの睡眠課題…。一方で、渦中にいなければ「赤ちゃんの睡眠」について調べるきっかけはなかなかないので、自然な疑問だと思います。
そこで、私がCISA認定小児スリープコンサルタントの資格を取るにいたった経緯をこちらに記しておこうと思います。
全く眠らなかった長男…
遡ること早7年前。
私は地元の中規模の総合病院で長男を自然分娩で出産しました。
陣痛に耐えているなか、長男の呼吸が低下してきたため緊急で吸引分娩になったものの、母子ともに無事であったため出産当日から原則同室での育児が始まりました。
(吸引分娩により肛門の方まで裂けてしまったので、とっても痛かった~!この話はまた別のところで。笑)
しかし、長男は生後2日後から頭角を現します。そう、全く寝ない…(笑)
授乳するか、抱っこして歩いていないと寝ないのです…。
当時私は4人部屋に入院していました。他の方の睡眠の妨げになってはいけない…と泣かさないように必死。
出産時に伴ったおまた~お尻の痛みと、産後の細切れ睡眠が相まって正直限界…。
夜中に多忙な看護師さんに「抱っこして歩いていないと寝てくれないんです…」と相談したところ「そうしてほしいんじゃないですか。」と怒り気味に返されてしまいました。
私は結構素直なところがあるので、「あ、そうなんだ!」と思い、これが母親というものなんだ。とその日から頑張りすぎるようになりました…。
5日間の入院後、パパにお迎えに来てもらって無事帰宅。そこから戦いが始まりました。
泣いたら授乳。気づいたらピヨログでの記録上、1日あたりの授乳時間は6時間以上…。お口チャックしていないと泣いてしまうからです。
さすがに授乳後に泣いてしまった場合はパパが長男を抱いてスクワットしたり、換気扇の光等もすべて消して完全遮光にしてみたり…。
試行錯誤の日々が続きました。
パパは4か月育休を取得したため、4か月間は夫婦で分担しながらなんとか生活ができました。
しかし、終わりは来るもの。パパの育休が終了するとき、「この子は寝なさ過ぎて、生後半年を超えることができないかもしれない…」と我が子をみながら本気で思ったことを鮮明に覚えています…。
そこからは児童館に行ったり、ネットサーフィンで赤ちゃんの寝かしつけについて必死に調べてやり過ごしましたが、生後5か月頃に私自身は限界を迎えました。じんましんとものもらいが常にでるようになり、睡眠時にも赤ちゃんの泣き声が常に聞こえてきて寝た気がしないようになったのです。
体調に変化が生じたたことと、私が倒れたら日中にこの子を面倒みれる人がいなくなる…さすがにまずい、と思いました。
そこで以前から気になっていた「森田麻里子先生」に相談することに。
森田麻里子先生
1987年生まれ。東京都出身。医師。2012年東京大学医学部医学科卒業。12年亀田総合病院にて初期研修を経て14年仙台厚生病院麻酔科。16年南相馬市立総合病院麻酔科に勤務。17年3月に第一子を出産し、19年9月より昭和大学病院附属東病院睡眠医療センターにて非常勤勤務。小児睡眠コンサルタント。Child Health Laboratory代表
オフィシャルウェブサイト Child Health Laboratory
AERA.dot 記事一覧
※プロフィールはAREA.dotより引用
乳幼児の睡眠と月齢に応じた適切な睡眠時間を教えていただき、やっと科学的に正しい睡眠知識に辿り着くことができました。(ネットサーフィンをしていると、根性論や型に当て込もうとする記事が多く…「ママが頑張らないといけない!」と産院入院時から思い込んでいた私にとっては「頑張りが足りないのでは…」「息子にはなんで当てはまらないのだろう…」と悩みが深くなる原因でもありました。)
相談を機に徐々に睡眠が改善…!
日中もご機嫌に過ごせる時間が増えていきました^^
息子から一変!ねんね上手な娘が爆誕!
息子の睡眠に悩みに悩んだ1年半後、娘が誕生しました!
コロナ禍で活動に大幅な制限があり、産院への通院は私一人のみ。立ち合い・付き添いも全く許されない環境下での出産でした。
そんななか、パパが育休を1年取得してくれることに!
コロナ禍で保育園登園も自粛ムードだったため、パパの育休が唯一の救いでした。
と同時に、森田麻里子先生監修のもと「CISA(Consultant of Infant Sleep Association)認定小児スリープコンサルタント」が立ち上がることを知りました。
CISA(Consultant of Infant Sleep Association)認定小児スリープコンサルタント
CISAはConsultant of Infant Sleep Associationの略で、小児スリープコンサルタント協会を指します。 協会員資格はCISA認定資格を取得した際に付与されます。
公式サイトより引用
息子の睡眠に悩んだ経験があった私は迷わず即申し込みをしました。
娘を出産後、0期生として小児スリープコンサルタントの勉強をしながら娘で実践。半年ほどで無事資格を取得することができました◎
乳幼児の睡眠の正しい知識を身に着けながら育てた娘は、息子と比べるとなんと手のかからなかったことか…(笑)
月齢に応じた睡眠をとってくれて、睡眠リズムも綺麗に整っていました。そして、睡眠の課題がでてきたとき、小児スリープコンサルタントの勉強会で質問すると適切なアドバイスをいただけて改善できる…。
第一子の長男と比較すると天国のような環境でした◎
娘の睡眠が上手くいったからこそ、小児スリープコンサルタントの資格も順調に取得することができ、私自身の健康にも影響なく平和に育児をすることができました。
ついに小児スリープコンサルタントとしてデビュー!
娘の育休中に小児スリープコンサルタントとしてデビューすることができました!
資格の立ち上げ期でしたので、団体側が用意してくれたLullabyアプリのリリース・アップデートを待ちながら少しずつコンサルの経験を増やすことができました。
あっという間に一年が経ち、職場復帰。
職場復帰後も副業として小児スリープコンサルタントの活動を継続しています。
小児スリープコンサルタントから提供される勉強会やコミュニティは非常に有益で、私自身いつもよい刺激を受けています。
私の経験から、正しい睡眠知識を味方につけると育児が楽になる!(それでも育児はいつもとっても大変だけど…!)ということが実証できたので、小児スリープコンサルタント&キャリアコンサルタントとして、これからもママパパのサポートをしていきたいと考えています!!
赤ちゃんの睡眠を整えることと、ワーママのキャリアサポートが得意です。
(CISA認定小児スリープコンサルタント・国家資格キャリアコンサルタント)
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